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ブログ開設半年記念

そろそろ当ブログの開設から半年を迎えようとしています。今日から4日かけて1日1話で小説を連載したいと思います。
忘れがちですが、このサイトはジュスアリ中心アリアバート総受けです。
なのでそのコンセプトに忠実に、アリアバート総受け最後はジュスアリの話を書いてみようと思います。


続きを読むから読めます。





「タイタニア名(迷)言集①」に載せた、アリアバートの迷言から発想が来ています。
残念ながら1話目にはカップリングはありません。



ブログ開設半年記念小説
花の趣味1




ザーリッシュの偏った見解に、ジュスランが反論した。
「誰もが貴公のような多情家と言うわけではない。」
男とは確かに、その本質が浮気性であろうが、ザーリッシュのようにダース単位で寝室に侍らせるような男となると、限られてくる。
「しかしそう入っても美しい花には心惹かれるのが男というものだ。ジュスラン卿とて、美しい花を見れば欲しくなる事もあろう?」
「ないとは言わぬが、他人から奪ってまでの情熱は持てぬな。」
そもそもの発端はそれである。ある男の恋人であった女を、ザーリッシュが愛人にしてしまったという噂の真相についての話題だ。
それだけ聞けば、まるで時代劇の悪徳役人のような立場のザーリッシュであるが、現実とはそう単純なものではない。相手の男は引き留めるだけの度量もない軟弱な男で、女の方が愛想をつかしてザーリッシュの愛人になる事を望んだのだ。
「誰もがジュスラン卿のように淡白ならば、多くの戦乱は回避できるであろうが、男とは大抵が他人のモノと程燃えるものだ。」
歴史上、女を原因とする戦乱は数多い。
「さて、割合など、統計を取らねば正しくわかるものではあるまい。だが、取りあえずこの場の四人で決を採るとしようか。イドリス卿はどう思う?」
たった四人では正しい割合など図るべくもないが、とりあえずの参考にはなるかもしれない。
話題を振られたイドリスは、
「ザーリッシュ卿のおっしゃる事に賛成する。この世には美しい花は沢山あるのだから、美しいと思えば摘むべきだろう。」
ザーリッシュに1俵入った。イドリスからすれば、男の本能としては美しい女を見て手を出さずにいるのは不健康に思えた。
「イドリス卿はザーリッシュ卿と同意権か。それにしても、イドリス卿の花はあまり根付かないようだが。

ザーリッシュは女の扱いを心得ているのか、それともいっそ割り切った関係でありすぎるのか、愛人が増えはしても減る事はめったにない。
対してイドリスの方はと言えば、長く続いた女性は今までにいない。
「美しい花も、結局何かしら欠点があるもの。次第に欠点ばかりが目につき、すぐに見飽きてしまう。」
「あまり飽きっぽいのもどうかと思うぞ。アリアバート卿はどう思う?」
これでアリアバートがジュスランに味方すれば、2対2で引き分けになる。勝ちたいわけでも、もちろん負けたいわけでもないが、それとは別にアリアバートの意見が気になった。
その点に関して決してプライベートを見せることのないアリアバートの意見に、3人の注目が集まる。
どうせ優等生な答えを出すのだろうと思われていたアリアバートの答えは、しかし3人の予想を大きく覆した。
「私には花を愛でる趣味はない。」
アリアバートが答えた瞬間、五家族頭首専用サロンには微妙な空気が漂い、その話題はそこで打ち切りとなった。




   後書
まだカップリング要素はありませんが、これからちゃんとそれらしくなる予定です。
最後の4話目はジュスアリで15禁になる予定です。
15禁はパスワードつけた方がいいかな・・・

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