宇宙の果てまで

お客様は神様です、とは誰が言った言葉なのかは知りませんが、それくらいの気持ちでいなければ客商売って勤まらないかもしれません。
たとえ、
「これ、もっと安くならない?」
と聞かれても、笑顔で対応し、例え
「エー、あっちの××では△△円で売っていたよ」
と言われても、笑顔を崩さずに･･･無理!
いえ、勿論無理でも何でも笑顔で対応いたしますが。その時はできるだけ考えないよう考えないようにして、後で休憩時間に愚痴ります。
お客様、その商品は△△円では原価割れちゃうんです、大手の××店がどういう利益計算でその値段で出しているのかはわかりませんが、おそらく似たように見えて違うものなんだと思います。
「もっと安くならないの?だって○○円で買ってくるって言っちゃったし･･･」
そんな事私が知りますか!って言うか、何か安くなってるよ!?
仕方なく、
「ではこちらはどうでしょうか?」
と、別の安い商品を勧めても、
「エー、これじゃあ小さくて安っぽいし･･･」
･･･これは可愛いって言うんです。それに、お客様の値段ではそれが妥当なんです!
「○○円ですと、これ以上はちょっと･･･」
「じゃあ、相談してから、また来るから。」
ええ、ぜひそうしてくださいませ。
「･･･安くならない?」
なりません!絶対に引き止めませんよ!?私が言ったの本当に最低価格ですから、引いて見せたってこれ以上値段下がりませんからね!お客様のおっしゃった値段は通常価格の半額なんです。その値段で売るくらいなら、在庫としてストックしておいたほうがまだましなんです。

何て言うお客様はまあ可愛い方で、他にも無茶な要求や値下げ交渉をしてくるお客様はいらっしゃいます。


(例1)
「安くしてよ。宣伝するから」
その値段で宣伝されたら、うちは潰れます。

(例2)
「いいじゃん、(経営者には)黙っていればばれないよ。○○円で売って」
無理ですから!

(例3)
「卸値で売ってよ」
少量しか買わないのに卸値ですか?

(例4)
「よく来てるんだよ、お得意なんだから○○円で良いでしょ?」
お客様、そのお値段は卸値よりもお安いです。市場だってもうちょっと高く買い取ってくださいます。それにしても年2回でお得意様って言うんだ･･･知らなかった･･･。

(例5)
お客様、サービスで配っているカレンダーを何枚も持っていこうとするのはやめてくださいませんか。数が限られているんです。
何度
「一人一枚になります」
って言っても、
「友達も好きだから、友達にも上げる」
って!
しかも
「宣伝になるでしょ」
って言われても!それ制作費が単価600円はかかっていますから!そんな宣伝になるかならないかわからないお友達に対する宣伝費としては高額すぎるのですが!

(例6)
「領収書書いてくれる?○○円」
･･･申し訳ありませんが、御買上はその半額でしたよね?

(例7)
「領収書書いてくれる?あ、値段は空けてね。」
勘弁してください!

(例8)
「ごめんなさい、納品書書き直してくれる?やっぱり二枚に分けて欲しいって。」
書き直し、もう3度目ですよ!?

まあここまでは良いのですが、時々本当にいる困ったお客様のタイプ
(例9)
「今度これ、沢山欲しいんだけど･･･ためしに一個買っていこうかな」
「ありがとうございます。○○円になります」
「卸値にならない?今度10個くらいまとめて買いに来るから」
せめて5個は買ってから言ってくださいませ!もしくは予約するとか!
そして、そういうお客様に限って絶対二度といらっしゃらないんです。
一体どこでそういうテクニックを身に着けてくるんでしょうね･･･。
詐欺罪にあたらないか、六法全書を捲ってみたりとか(勿論訴えたりはしませんが、気が紛れるので)

ストレスがたまったら、定期的にカラオケに行って発散しているのですが、年末年始は忙しくてカラオケに行かなかったので、ストレスたまりまくりでした。でも、書いたら結構すっきりしました。これで明日からもがんばれます。