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君の瞳は百万ボルト

まずは言い訳。
寝ぼけてたんです。眠い頭で書いたんです。
寝ぼけてる時って、脈絡のないとんでもないこと考えるじゃないですか。あんな感じです。
アリアバートの好みを考えていたんです。
ザーリッシュやイドリスは外見重視で問題外。
ジュスランは激しい恋をしてみたいなんて乙女みたいなこと言ってるやつなので置いておいて、とりあえずアリアバートはどうなのかなって。
エドナみたいなのがタイプだとしたら、やっぱり原作でもやたらと強調されていた目が決め手かなと。ってことはジュスランも好みのタイプ?
ちょっと頭が回ってたんです。
今更な事をぐるぐる考えていたら気がついたらこんなの書いていました。

思いついた時と書いてる時はジュスアリ小説のつもりだったのですが、読み返したらアリジュスにしか見えないという悲劇。
できればジュスアリもアリジュスもOKな方以外は読まないほうがいいと思います。どちらか一方しか許せないって人は絶対に読まないでください。

前々回はアジュイド書いてるという報告で、その次がタイタニアとは全く関係のないマイメロディの感想、そして今回はアリジュスにしか見えない小説。
このブログはそろそろアリアバート総受けを名乗るのをやめた方がいいのかもしれません。

続きを読むから、アリジュスにしか見えないジュスアリ(のつもり)小説へ。







アリアバートはまさしく潔癖という言葉がよく似合った。それこそ20を過ぎたその歳にもまだ女を知らないという噂が流れるほどだ。
タイタニアは多情の一族で、複数の異性と関係を持つ者が多い。そしてそれを隠そうともしない。そんな中でアリアバートは極めて珍しい存在と言えた。
もちろんそんな彼に手ほどきをしたがる女性は山ほどいた。何せ彼は美しく、家柄、能力ともに将来有望だった。しかしアリアバートはそんな女性たちの誘いを尽く断っている。という噂だ。
だがしかし、その噂に終止符が打たれた。ある女性との浮き名が流れ始めたのだ。
その女性もタイタニアに連なる女性で、アリアバートより若干年上の、過去に様々な男性と浮名を流した海千山千の女性である。
最初アリアバートが手玉に取られていると噂され、ジュスランもそう思っていた。人々は次期公爵候補と名高いアリアバート・タイタニアが女性によりどのような失敗を見せるか、好奇に満ちた目で観察していた。
しかしアリアバートは失態を見せなかった。
そして一月もしたころから、様子が変わり始めた。手玉に取っているはずの男爵令嬢のほうが、アリアバートに振り回されているようだった。はっきりとした現場は決して見せなかったが、二人の視線、仕草。どれを見ても、アリアバートは彼女に対してそっけなく、彼女の視線はアリアバートに対して熱を持っていた。
彼女は他の男と踊ったり、接触したりする事でアリアバートの気を引こうとしていた。しかしアリアバートはそんな彼女を一顧だにせずジュスランや他の友人たちと談笑していた。時折他の女性と踊ることはあったが、その際男爵令嬢とすれ違っても、まるで意に介さず、男爵令嬢の方はと言うと、ずっとアリアバートを目で追い、高貴な女性にしてはありえないことに、相手の足を踏んで転倒する始末だった。
ある日とうとう公衆の面前であるにもかかわらず、彼女はアリアバートに詰め寄り泣き伏した。普通そう言うことは公衆の面前でやるべきではない。それは彼女も理解しているが、最近アリアバートと会えるのはこのような公式のパーティーだけだったのだ。
「ジャスミン嬢、顔をお上げなさい。このような所で・・・みんな見ておりますよ」
彼女は顔を上げたが、その眼に映ったのは温厚そうないつもの顔ではなく、軽蔑を滲ませた冷たい笑顔だった。
冷たく笑う彼は美しかった。つまらないと評されがちな彼の顔には、実はそんな表情がよく似合う。そしてその顔は、見る人に、ああ、彼もまたタイタニアであると思わせた。

アリアバートが疲れたというので、ジュスランはアリアバートを比較的近い自らの屋敷へ招き入れた。その程度には仲良くある二人だ。
疲れたと言って、身を投げ出すようにアリアバートはソファに座った。
ジュスランもその向かいに座る。
「戦場の方が疲れるだろうに。」
ジュスランは、文官として至極あたりまえの返事を返した。
「そうでもないさ。人に気を使って楽しくもない話で笑って・・・貴公はよく続けられるな。」
「俺にとっては戦場よりはましなのさ。」
「そういうものか。」
ジュスランは、アリアバートの表情を確認して先ほどのパーティーの話を持ち出した。
「・・・アリアバート、ジャスミン嬢とはあれで良かったのか?」
ジュスランの問いに、アリアバートはその整いすぎた眦を寄せて答えた。
「もう少しうまい別れ方もあったんだろうが・・・。どうも彼女相手にそんなことを考えることすら面倒くさかった。
もともと好きで付き合っていたわけではないからな。・・・いや、どちらかと言えば、あの女は嫌いだ。」
「嫌い?」
ジュスランとて純粋な愛情を持って女性と関係をもったことがあるわけではないが、何かしらの好意を抱くからそのような関係になる。だがアリアバートは嫌いな女と関係を持っていたという。
「嫌いなら、なぜ?」
「あの女は父の愛人だ。父は俺が正常かどうか試すために、あの女をあてがったというわけだ。父も俺が正常だと認めたようだし、もう彼女に付き合う必要はない。そもそも彼女は最初から俺の好みではなかった。」
かの男爵令嬢は美しさには定評がある。その彼女を好みでないというからには、彼は相当理想が高いのだろう。
「貴公の理想は、相当高いのだろうな。」
アリアバートは、ジュスランの目をじっと見詰めて答えた。
「そうだな、俺の好みは・・・ジュスラン卿、貴公のような女がいい。」
ジュスランは男である。胸もなければ尻もなく、魅力的な腰のくびれもないときている。そうするとアリアバートは男が好きなのかと思いきや、今当に「女」とはっきり言った。
「胸がない方がいいのか?」

ジュスランにとってかなり意外だったが、それなら確かに彼女は外れる。
「まさか、女性の豊かなバストは魅力的だと思う。そう言う事ではなくて・・・」
否定するとアリアバートはジュスランの頬に手を当て、しっかりと目を合わせる。
「アリアバート?」
「目が、とても美しい。」
何を言われているのかよく分からなかった。アリアバートの目の青さに見とれてしまっていたからだ。



   後書
これは本当に本気でジュスアリのつもりで書いたんです。

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