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誰も知らないと思いますが

最近、ケルベロス会戦以前の、ジュスランのアリアバートに対する感情について考えています。
原作で、ジュスランはアリアバートのことただの優等生と思っていたみたいな記述がありました。でも仲はもともと悪くなかったはずです。私の解釈が間違っていなければ。
まとめると、能力的にはそれほど認めていないけど仲は良かった・・・って事ですかね。

ケルベロス会戦後の五家族会議で、アリアバートが苛められて『形の良い耳』が赤くなる所にわざわざ注目するところなんか、なんてヤラシイ視線で見てるんだろうこの主人公はと思って一人ニヤニヤしていました。
でも妙に冷めた描写だったので、ちょっと何かを思い出すなーと考えていたのですが、思い出しました。
誰も知らないと思いますが、明智抄の「始末人シリーズ」という漫画に出てくる遺伝子操作で生まれてきたダチョウです。その名も小鳥さん。
何だかジュスランは小鳥さんに似ているなーと。
賢すぎる自分を疎んでいたりとか、そんな所が。

小鳥さんは遺伝子操作で生まれてきたダチョウなので、人語を解します。
本当の名前はブルーアイズ。
ある組織に造られました。本当は白い羽毛に青い目の鑑賞用として生まれるよう遺伝子操作されたはずなのですが、何を間違えたのか外見上は普通のダチョウが生まれました。
普通のダチョウということで放置されていたのですが、彼は普通のダチョウにはありえない頭脳を持って生まれてきていたのです。
それ故組織から逃げ出した。
そして彼には一緒に作られたスノーホワイトという片割れがいたのですが、彼女(彼?)はブルーアイズと違って成功作でした。白い羽毛に青い目の美しいダチョウ。だけど頭脳は普通のダチョウでした。
小鳥さんは、スノーホワイトのことを「魂の片割れ」として愛していたけれども、普通の頭の悪いダチョウだったと冷めた、若干軽蔑すらしているような事も言ったりします。(手元にないので間違っているかもしれません)

ケルベロス会戦以前のジュスランのアリアバートに対する見解はそんな感じだったのかなと。
型にはまった優等生。ただそれだけ、と評価は低かった。しかしその低い評価とアリアバートを愛することには何の矛盾も生じないといった感じで。
Wパロとかできるかなと考えてみたのですが、ジュスランとアリアバートをダチョウにすることに耐えきれずあきらめました。

結論としてスノーホワイトは過去に実験で殺されております。
そしてスノーホワイトの死を、小鳥さんは純粋に悲しんでいるようでした。たしか。
お話だけならとてもシリアスなのですが、どうにも対象がダチョウなもので、ギャグの一歩手前といった感じになってます。明智抄の作品は全部そんな感じです。とてもいい話、もしくは考えさせられる話なのに、対象がおかしいので常にシリアスとギャグの間を彷徨っている感じ。
でも、明智さんの双子や兄弟の話は全て秀逸ですよ。例えばよくある双子の間のテレパシーみたいな話でも、彼女が描くと重みがあります。「水上夢幻始末人」では、『あいつがいなければ』等といった悪感情を相手に伝えたくないが為に『愛してる、これが本当だ』と強く思って自殺する双子の片割れがいたりします。
調べてみたら文庫版が出ていたので買おうかなとか考えています。





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